うつ病になる前の”ヤバい”兆候

闘病体験

ほとんどの人は無理している自分に気が付かない

「あ、あの人休職したんだ」

会社員の方はこんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
休職して初めて、同僚あるいは上司が無理をしていたことに気が付く
休職して初めて、休職することになった本人も無理していたことに気が付くということが、往々にしてあります

こんな症状ありませんか

なんとなく夜更かしをしてしまう
寝つきが悪くて、だんだん焦ってくる
明日のこと(仕事など)を考えると胸が不快にざわつく
朝起きる時に、体が重くてなかなか起きられない
特に午前中、ぼーっとしてしまう
仕事などの作業をしている時に、孤独感や追い込まれていく感覚を覚える
不意に感情が制御できなくなる
いきなり涙が出てきて止まらない

これらに当てはまった項目が2~3以上ある方は、半日でいいので仕事を休んでください
そして、お願いなので心療内科へ向かってください

これらの自覚症状が出ている段階で、相当の無理をしている可能性が高いです。
これら症状は全て、適応障害で不登校になり、うつ病で2回も休職している筆者に当てはまっていた症状です

人はなぜ無理していることに気が付けないのか

忙しいから、ちょっと疲れているだけ
自分の能力が足りないから、仕事が辛いんだ
昨日あまり眠れなかったから、午前中に集中できないんだ

本当に無理をしている人は気づかぬうちに、自分の行動・能力を疑ってしまう傾向があります
そして、過度に自責の念を持ってしまい、頑張らなくてはならないと無理をする
自分のせいだと思っているから、無理をしているということに気が付けないのです

無理をしていたことに気が付いたのは「診察室」

筆者は、中学2年生の頃に「適応障害」の診断を受けました

親に連れていかれた病院の診察室で聞かされた病名です
はっきり言って、何を言われているのかわかりませんでした
かろうじて、皇后陛下雅子様(当時は皇太子妃殿下でした)と同じ病気だと分かったくらいです
そもそも、なぜ親に病院に連れていかれているのかすら、わかっていませんでした

当時の私は、朝からひどい眠気で起きられないことが多々ありました
母に叱られながら、遅刻ギリギリで学校に行く日々でした
そのうちに、家を出る前に酷い恐怖感に襲われるようになりました
次は、吐き気や頭痛に悩まされるようになりました
果ては、着替えの前で座り込んでは、ひたすら号泣するしかできなくなりました

傍から見たら、明らかに異常な状態だったと思います

しかし、当時の私はこれらを「自分の甘え」のせいだと信じて、疑っていませんでした
朝に起きられないのは、昨日早く寝る努力が不十分だったせい
学校に行くのが怖いのは、電車に乗って痴漢に遭うのが怖いせい
吐き気や頭痛がするのは、体調管理が不十分だったせい
制服の前で涙が出るのは、自分の中学受験をした時の覚悟が足りなかったせい

毎日が苦しくて、どんなに絶望感に打ちのめされても、SOSを発するなんて思いつきもしませんでした

今までの我慢で心が疲れているから休みましょう
診察室で、医師にこのような内容のことを伝えられました
この時に、初めて自分が無理をしていたことに思い至ったのでした

手放しましょう、自責の念

仕事や人間関係などに悩んで、つらく感じている方は自分を責めていませんか?

少しでいいので、自分が辛くなっている気持ちを認めてあげてください
少しでいいので、自分は悪くないと思ってみてください

そうすると、自分の置かれてる環境が見えてきませんか?
その環境は、苦手だと感じることに囲まれている状況ではありませんか?

苦手にあふれた状況で孤軍奮闘していれば、誰だって疲れてしまいます
世の中ではその状態を「無理している」と呼びます
「無理していること」に気が付いたあなた、よく頑張りましたね

後のことは、ぜひ心療内科の医師に相談してみてください
きっとあなたの力になってくれることでしょう

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