うつ病で休職中のお金のやりくり

お金の管理

休職で下がった収入の不安は解決できる

簡単に結論をお話しすると、

①「純資産」を明確にする
②月々に「使ってもいい金額」を明確にする
③「予算」を立てて、お金の使い過ぎを防ぐ

の3ステップで、現在の療養中のお金をやりくりしています

休職1回目での失敗談を元に、その後家計管理を始めるまでの体験談をお伝えしていきます

休職1回目のお財布事情

休職1回目の時は、25歳で実家暮らしでした
月間の収支内訳は、以下の通りです
手元に記録が残っていないので、曖昧な部分があるのはご容赦ください

【収入】
・傷病手当金…17万円
 計:17万円

【支出】
・家賃(光熱費・携帯代込み)…4万円
・健康保険・住民税…5万円
・奨学金返済…1.5万円
・食費…2万円
・被服美容費…1万円
・日用品費…0.5万円
・娯楽費…2.5万円
・医療費…0.5万円
 計:17万円

休職1回目の時は、通常の給料がある時と同様にお金を使っていました

休職前からお金を使い果たすことなく、毎月5万円ほど貯金をしていましたので、
結果的に収入の範囲内で暮らせてはいました

しかし、計画的にお金を使うという概念はありませんでした
お金が出ていく流れに身を任せている、といった状態です

休職中は、体調がしんどい状態だったので、支出・収入・貯蓄に気を配れる余裕はありませんでした
だから、お金をあるだけ使ってしまう生活に疑問を抱いてはいませんでした

では、復職後にお金のことについて気を配れていたかというと、それはNOでした
体調が戻らないまま復職したので、生活そのものに余裕が生まれることはありませんでした

お金の管理ができなくなって、前はできていた貯金が貯金ができない
それどころか、収支が赤字になって貯金が減っていく
そんな日々に不安を感じるようになっていました

家計管理を始めよう!→結局挫折する

1回目の休職後から不安定になった経済事情を克服すべく、私は家計簿をつけ始めました
家計を把握するためには家計簿、という短絡的な発想で、スマホアプリで支出を把握すればいい!
と思いついたのです

はじめの3ヶ月頃までは、1円単位で正確に収支をスマホアプリに入力していました
買い物をするたびにその場でアプリへ金額を打ち込んだり、その場でアプリに打ち込めない時はレシートを持ち帰ってアプリに転記したりと一生懸命は励みました

しかし、もともとマメな性格ではない私にとっては、次第に面倒くささが先立つように……
家計簿をつける頻度はどんどん間隔が開くようになりました半年が経過するころにはレシートを取っておいて、1週間に1度家計簿をつける
さらに時間が経過すると、もうレシートをなくすようになり、家計簿が付けられなくなっていました

さらに、家計簿をつけているだけでは、一番知りたかった資産状況の推移をみることができなかったのも不満でした

こうして、私の家計管理は、いつの間にか挫折するという結果で終わりました

休職2回目のお財布事情

休職2回目の現在は、29歳で婚約者と同居生活を送っています

休職1回目の時とは違い、二人で家賃や生活費を払っています
また、転職したために社会保険等の控除方法も変わりました
なるべく前回の経済状況と合わせるために、下記前提で収支を記載します

◆生活費は、かかった金額を折半で計算
◆家賃は、家賃に筆者が負担している割合を掛けた金額で計算
◆社会保険料等は、現在の会社の方で控除されています

月間の収支内訳は下記の通りです

【収入】
・傷病手当金…12万円
・お小遣い…1.5万円
 計:13.5万円

【支出】
・家賃…3.5万円
・光熱費…0.8万円
・通信費…0.3万円
・食費…2万円
・日用品費…0.5万円
・交通費…0.5万円
・医療費…1万円
・雑費…1万円
・奨学金返済…1.5万円
・自由費(個人的な外食・娯楽等)…1.9万円
 計:13.5万円

収支が1回目の休職時が17万円でトントン
2回目の休職時の収支も13.5万円でトントン

一見すると休職1回目の時と同様に、使えるお金を使える分だけ使っているように感じると思います
ですが、実は自分なりに勉強して、考えた結果の「家計管理」の予算配分になってます

再び休職に入るにあたり、前職よりも給与が下がっていることもあり、傷病手当金の手取りが少なくなることが分かっていました

そのため、物事を考えられる程度に回復したときに、ネットやYoutubeで家計管理に関する情報を集めるように努めました

前回の家計管理に挫折した経験から、事前リサーチに力を入れることにしたのです

その過程で『お金の学校』を知り、その原点であるYoutube「リベラルアーツ大学」チャンネルを知ることになりました

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家計管理を始めよう!~リベンジ編~

ここからは、私が書籍やYoutubeの動画で勉強し、実践したことを紹介していきます

ステップ1「資産状況を正確に把握する」
書籍・Youtube動画によると、自分の資産状況を正確に把握することが家計管理の第一歩だそうです

2回目の休職を始める前の私は、自分の給与口座と財布にいくらお金が残っているかを把握できていれば、資産の把握ができていると思っていました

当然ながら、それではとても資産が把握できているとは言えないことを、私は学びました
資産状況を知らない、ということは自身のお金をどのくらい使って良いのか分からず、将来に対しての不安を招くだけだそうです
実際に、私はお金を使うことに罪悪感があり、使う度に後悔とストレスを抱えていました

2回目の休職をきっかけに、抜けもれなく資産を把握することにしました
通帳などを探したところ、銀行口座は4つもあり、それぞれに現金の預け入れがありました

他にもiDeCoや、つみたてNISAで買い付けている投資信託が資産として保持していました

負債であるところの奨学金は、いくら返済が残っているのか、把握できていませんでした
負債を把握するために、返済総額ー返済期間×月々の返済額で返済残高を計算して、把握しました

締めて、私の資産(純資産)は、250万円程度でした

ステップ2「使ってもいいお金を把握する」
次のステップとして、残業等の変動部分を分けた「基本給の手取り収入の8割程度で暮らす」
ありました
ここでのポイントでは、貯蓄や娯楽関連の費用は、暮らしに使う「基本給手取り収入の8割」には
含まないことです
つまり、基本給手取り収入の残り2割で娯楽や貯金を行い、暮らしで使うお金と貯金のための財源を分けて考えるのです

この考え方は、私にとって目からうろこが落ちるようなものでした
これまでの私は、手取りのすべてを暮らしのための費用として参入し、手取りの一部を貯金として先取り貯金をしていました
ネットで閲覧していた家計管理に関連する記事も、私の行動を後押ししてくれるものがほとんどでした
確かに、手取り収入のすべてを暮らしに使っていた頃は、お金を使ってしまう自分への言い訳が多かったように思います
例えば、残業代が少ない月は、手取り収入の低下を言い訳に、貯金する額を減らして使えるお金を多くとっておくことをしていました

基本給手取りの8割で暮らせば、使えるお金に変動はなくなります
残りの2割についても、安定して貯金や娯楽費を捻出することができます
加えて、変動部分の残業代等諸手当部分については全て余剰資金として扱えるので、ゆとりを持った家計設計を可能にします

私の基本給手取りは通常時で月17.5万円程度、傷病手当金で月12万円程度です
この記事を執筆してる現在は休職しているので、傷病手当金の12万円の8割、9.6万円で1か月の基本的な暮らしを営む必要があります

ステップ3「予算を立てる」
次に、月間で使えるお金がどれくらいあるかを把握出来たら、そのお金を何にいくら使うのか配分していきます
項目ごとに目標を決めることで、自分は何にお金をかけていきたいのか、逆にお金を掛けなくていいことが分かります
それにより無理なく支出をコントロールできるようになります

私の場合は、基本給手取りの8割で暮らす「生活費」と基本給手取りの2割の「ゆとり費」で分けて、目標予算を設定しています

生活費については、家賃・光熱費・通信費を固定費、食費・日用品費・交通費・医療費・雑費を変動費と定めて配分しています

配分割合としては、家で食べる食事に気を使いたいので、食費を少し多めに見積もっています
また、療養中ということもあり、積極的に病院へ行くために医療費を多く振り分けています

一方で、ほとんど家のWi-Fiを利用しているので通信費は、格安SIMにして費用をおさえています
雑費についても、化粧品や衣服にあまりこだわりがないため、安めに見積もっています

締めて、生活費は9.6万円で、基本給手取り収入の8割で収まっています

ゆとり費については、すべて使っています
今の状態で無理に貯金するよりも、自分の心の栄養になることに使いたいと思うからです
奨学金の返済については、毎月返済額が1.5万円なので、残りを自由費に充てています

締めて、ゆとり費は3万円で、基本給手取り2割で収めています

収入に見合ったお金の管理をしよう

うつ病などの傷病だけではなく、産休や育休で収入が下がると不安になりますよね

しかし、過剰な心配は不要です

①資産状況を抜けもれなく把握
これを実施することで、どれくらい生活を賄える財産があるか知ることができます

②使ってもいい「基本給手取りの8割」で暮らす
これを実施すれば、①で把握した財産をみだりに食いつぶすことなく、生活することができます

③使ってもいいお金を配分して予算を立てる
これを実施すれば、メリハリをつけてお金を使うことができます
なので、収入に合わせて生活費を下げることになっても、窮屈さを最小限で抑えることができます

最後に、残り2割の基本給手取りは、無理に貯金する必要はないと思います
際限なく使うことはNGですが、家計の足しにしたり、心の栄養のために使うのも一手だと思います

お休みの間に収入が減れば節制しなくてはいけない場面はありますが、できるだけ自分のペースでお金と付き合っていきましょう

最後まで読んでいただいてありがとうございました

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